貨物船『むかいしま』就航
投稿日:2024.02.19
2024年2月17日リチウムイオン電池搭載型電気推進貨物船『むかいしま』が就航しました。
船舶仕様としては、880KWのLiB(リチウムイオン電池)と電気推進システムを併用し、最適な制御・マネジメントを実施する事で、省エネ、省労力、高安全性、簡易かつ精度の高いメンテナンスなど様々な運用効果を得る事が可能となっています。その高経済性・低環境負荷性能は基より近年の内航海運業の改善テーマである船員労務負荷低減・船内環境改善効果が実現されれば内航貨物船のモデル船型となり広く普及する事も期待されています。
本船は、昨今のトレンドである、低い環境負荷と省エネ性能は勿論の事、特に内航海運業界、そこで働く人たち全て、船員、船主、オペ、工務監督、修繕技術者の働き方そのものを、改めて考え直し、再定義していきたいとの思いを込めて、仕様検討の段階より造船所、各機器メーカー、流体エンジニアリング、船員、船舶修繕のプロフェッショナルと、内外問わず多くの専門技術者と長時間の協議を繰り返し、思考錯誤を重ねてきました。そこには今の内航海運を少しでも良くしていきたい、将来ここで働く人にとってよりよい世界としたいとの確固たる思いがありました。
弊社は「むかいしま」就航と共に、日本の産業を支える内航海運物流及びそれに関わる人々全ての発展、幸せの創造に貢献したいとの希望と思いを形として明確化しました。これからも海運業界に関係するすべての人々のため、お客様、業界関係者の皆様のご指導、お力添えをいただきながら尽力してまいります。
▼安全祈願祭
▼LiB(リチウムイオン電池)
▼推進モーター/発電機
▼監視室(監視盤)